夏は、気づかないうちに体の水分や塩分が失われ、室内でも熱中症になることがあります。
特に高齢の方は暑さを感じにくく、のどの渇きにも気づきにくい傾向があります。
毎日の指標を確認し、住まいの工夫と正しい室温・湿度管理で、安心して夏を過ごす準備を進めましょう。
要点
高齢者は暑さを感じにくく、室内でも熱中症が起こります。
毎日の暑さ指数(WBGT:気温・湿度・日射・風を総合した指標)を確認し、警戒の日は涼しい室内で過ごします。
冷房と扇風機の併用、日射の遮蔽、こまめな水分・塩分補給で体温上昇を防ぎます。
今日の危険度を見極める(WBGTと各種アラート)
- WBGT(暑さ指数)を毎朝確認。数値が高い日は活動を控え、休憩・水分・塩分補給を徹底。
- 熱中症警戒アラート/熱中症特別警戒情報が出た日は、不要不急の外出を避け、室内の温度・湿度管理を最優先。
- 一人暮らしの場合、家族や知人と毎日の連絡時間を決めておく。
室内を涼しく保つ基本(温度・湿度の管理)
- 室温の目安は28℃前後(体調に合わせて無理のない温度へ調整)。温湿度計で「実際の室温」を確認。
- 扇風機・サーキュレーターを併用し、エアコンの冷気を部屋全体に循環。壁や天井へ風を当てて空気をかき混ぜるのも有効。
- 湿度が高いと体温が下がりにくい。除湿運転やこまめな換気で湿度を下げる。
住まいの工夫(遮熱・換気・断熱)
- 日射の遮蔽:夏の室温上昇の大きな要因は窓からの直射日光。すだれ・外付けシェード・遮光カーテンで日射を防ぐ。
- 換気のメリハリ:日中の高温時は遮蔽を優先し、外気温が下がる夕方~夜に換気して熱気を逃がす。台所・浴室は排気を強める。
- 窓と断熱の見直し:改修の機会があれば、夏季の室温上昇を抑えるガラス・内窓等を検討。カーテンレール上部の隙間をふさぐだけでも効果。
体調を守る行動(脱水予防・就寝時の注意)
- 水分・塩分補給:こまめに水や経口補水液等を取り、汗が多い日は塩分も補う。利尿薬など服薬中は主治医の指示を優先。
- 就寝環境:寝室にも温湿度計を置き、通気性のよい寝具。就寝前にコップ1杯の水を用意し、夜間も室温が上がりすぎないよう冷房・除湿を調整。
- 緊急連絡先の整備:電話番号を見やすい場所に掲示し、家族・管理窓口・かかりつけ医へ順に連絡できるよう準備。
今日から使える簡易チェックリスト
- 朝にWBGTと天気予報を確認(警戒の日は外出を控える)。
- 居室の室温を温湿度計で確認し、無理なく涼しく保っている。
- 日中はカーテン・すだれで日射を遮り、夕方以降に換気して熱気を逃がす。
- こまめに水分・塩分を補給し、就寝前にも水を取る。
- 緊急連絡先のメモがあり、家族との定時連絡の時間が決まっている。
参考情報・リンク/免責事項
【参考情報】
・環境省「熱中症予防情報サイト」
・環境省「暑さ指数(WBGT)について(生活指針)」
・環境省「熱中症警戒アラート」/「熱中症特別警戒情報とは」
・厚生労働省「熱中症を防ぎましょう(リーフレット)」
・資源エネルギー庁「省エネ住宅(夏の日射遮蔽・気密の考え方)」
・気象庁「熱中症警戒アラートとは」
免責事項:本記事は公的機関の公開情報に基づく一般的な対策をまとめたものです。居住環境・体調・服薬状況は個人差があります。医師等の専門家の指示や、お住まいの管理規程・取扱説明を優先してください。各施設の設備仕様・運用ルールの詳細は本記事では確認できていません。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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