台風は進路や勢力の変化が早く、停電や断水、通信障害が同時に起きることがあります。
この記事では、非常時に慌てないための連絡体制の作り方と、停電に備えた実用的な準備を、高齢の方でも無理なく取り入れられる手順でまとめました。
要点
- 情報の入り口を一本化：気象庁の台風情報、群馬県の防災ポータルを「お気に入り」に登録し、見方を家族で共有する。
- 停電への備え：モバイルバッテリー（PSE適合）、乾電池、LEDライト、携帯ラジオ、飲料水は早めに確保。発電機や炭は室内使用禁止。
- 連絡体制：「安否は171／web171に残す→家族はそこで確認」と決め、使い方を家族で練習。公衆Wi-Fi「00000JAPAN」も非常時に活用。
- 室内安全：窓・雨戸の点検、飛来物対策、懐中電灯の定位置化、冷蔵庫は開閉を減らして保冷時間を延ばす。
台風情報の集め方（見る場所と見方）
停電への備え（電源・通信・生活）
- 電源：PSE適合のモバイルバッテリーを人数分用意し、満充電に。長時間の非常時に備え、経産省「モバイルバッテリーFAQ」の安全な取り扱いを確認。
- 通信：携帯各社の混雑時は公衆無線LANの無料開放「00000JAPAN」のSSIDを活用（提供時のみ表示）。
- 照明・情報：乾電池式LEDライト／携帯ラジオを枕元に常備。懐中電灯は各居室に「定位置」保管。
- 冷蔵庫：停電時は開閉を最小化して保冷時間を延ばす。氷や保冷剤を事前に作り、上段に置く。
- 火気・発電機：ポータブル発電機や炭・練炭は屋外限定。室内使用は一酸化炭素中毒の危険（東京消防庁「CO中毒に注意」）。
非常時の連絡体制（家族内ルール）
- 第一報は171／web171：「電話はつながりにくい」前提で、災害用伝言ダイヤル（171）に安否を録音→家族は聞く。災害用伝言板（web171）も併用。
- 伝言に入れる内容：「氏名／日時／居場所／体調／次の連絡時刻」。家族は誰が聞く担当かを固定。
- 自治体と電力の情報：高崎市・群馬県の防災情報と、電力会社の停電情報ページを家族の端末で共有（ブックマーク・ショートカット化）。
- 非常連絡カード：携帯が使えない場合に備え、紙のカードに家族・近隣・かかりつけ医・管理会社の連絡先を書き、玄関と財布に。
室内とベランダの安全確認
- 飛来物対策：ベランダの植木鉢・物干し・サンダルは室内へ。窓・網戸・雨戸の点検と施錠。
- 停電時の転倒対策：足元灯／懐中電灯を廊下と寝室に。段差にマステで目印。
- 非常持出し：飲料水・常備薬・眼鏡・補聴器・モバイルバッテリー・保険証コピーを玄関近くにまとめる。
今日から使える簡易チェックリスト
- 気象庁の台風経路図と群馬県防災ポータルをブックマークした。
- 家族のルール：「安否は171／web171に残す」を共有し、番号・URLを紙に控えた。
- モバイルバッテリーを満充電にし、PSEマークを確認。乾電池・LEDライトも準備。
- ベランダの飛来物を撤去。窓・雨戸を点検し、雨漏りの可能性がある箇所を確認。
- 懐中電灯の定位置を決め、夜間でも手探りで届くようにした。
参考情報・リンク／免責事項
【台風・防災情報】
・気象庁「台風情報の種類と表現」
・群馬県防災ポータルサイト
・内閣府「減災啓発ツール」
【通信・連絡手段】
・NTT東日本「災害用伝言ダイヤル（171）ご利用方法」／NTT西日本「災害用伝言ダイヤル（171）」
・NTT東日本「災害用伝言板（web171）」
・無線LANビジネス推進連絡会「00000JAPANとは」
【停電・安全対策】
・東京消防庁「住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意！」
免責事項：本記事は公的機関等の公開情報を基に、非常時の準備と連絡体制の要点を整理したものです。実際の運用・避難指示は自治体・警察・消防等の指示に従ってください。機器の使用は取扱説明書と各機関の最新情報を優先し、状況により内容が変わる場合があります。
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