夜間の安心は「人がどこにいるか」「呼び出しから誰が動き何分で来るか」を書面で確認するのが近道です。
本記事では、館内常駐・夜間当直(宿直)・駆けつけ(外部連携)の違いをやさしく整理し、見学時にその場で使える確認表を用意しました。
要点
- 「24時間対応」と「24時間常駐」は別物:対応=電話や通報は24時間受ける/常駐=建物内に人がいる。
- 到着目安(分)・見回り回数・追加費用は必ず書面で確認。
- 呼び出しボタンの位置と種類(居室、トイレ、浴室、携帯型)を実物で確認し、誤作動時の扱いも聞く。
館内常駐・夜間当直・駆けつけの違い
- 館内常駐型(夜間も建物内にスタッフがいる)
呼び出し→館内スタッフが対応。到着が早い反面、夜間の人数は少数のことが多い。
- 夜間当直(宿直)型(建物内または同一敷地に待機)
呼び出し→当直者が一次対応。見回り回数・起床対応の範囲を確認。
- 駆けつけ型(外部連携)(コールセンター・警備・提携事業者)
呼び出し→電話で状況聴取→現地へ出動。到着目安(例:15~30分など)と出動料の有無を確認。
呼び出し手段の種類と確認ポイント
- 居室ボタン:ベッド脇・出入口に手が届くか。高さ・コード長を確認。
- トイレ・浴室ボタン:転倒時に押せる位置か。紐式なら床近くからも届くか。
- 携帯型:ペンダント・腕時計型などの有無。電池切れ時の通知と交換ルール。
- 通報の流れ:誰が受ける→誰に引き継ぐ(家族・救急)→到着目安(分)。誤作動時の費用と連絡方法。
見学での質問内容
- 人員配置:夜間は館内常駐・当直・駆けつけのどれか/資格/人数/巡回回数。
- 到着目安:呼び出しから何分で到着を目標にしているか。実績の目安があれば数値で。
- 費用:夜間対応の追加料金・回数制限・出動料。欠員時の代替手順も確認。
- 家族連絡:どの段階で誰に連絡するか(夜間は電話/SMS等)。
- 訓練・記録:年○回の訓練・対応記録の保存の有無。閲覧できる範囲。
夜間の安心を高める「住まい側」の工夫
- 足元灯・センサー照明:廊下・トイレ前に。夜間の転倒を予防。
- ベッド配置:呼び出しボタンに手が届く位置へ。延長コードの段差は避ける。
- 薬とメモ:服薬リスト・主治医・家族連絡先を一枚にまとめ、枕元と玄関へ。
- 寒さ対策:冬は脱衣所18~20℃目安で予熱。入浴は湯温41℃以下・10分以内を家族で共有。
よくある誤解と注意点
- 「24時間対応=常駐」ではない:対応は電話受付等、常駐は館内に人がいること。
- 「押せばすぐ来る」は要確認:夜間の人数や動線で到着時間は変わる。エレベーターの待ち時間も影響。
- 「追加費用ゼロ」だけで選ばない:出動料・回数制限・夜間の家事支援の対象外に注意。
比較に使えるメモ欄
- 夜間体制:館内常駐/当直(宿直)/駆けつけ(外部)
- 到着目安: 分(書面の記載:有・無)
- 巡回回数: 回/夜(時刻: )
- 呼び出し:居室・トイレ・浴室・携帯型(誤作動時の扱い: )
- 費用:出動料 円/回、上限回数 回/月、夜間加算 円(税区分:込・別)
- 連絡:家族への連絡タイミング(一次/二次)、緊急時のフロー( → → )
今日から使えるチェックリスト
- タイトルに「24時間対応」と「24時間常駐」の区別が明記された資料を入手した。
- 到着目安(分)と巡回回数を書面で確認した。
- 呼び出しボタン(居室・トイレ・浴室・携帯)の位置と作動テストを見学時に行った。
- 夜間対応の追加費用・回数制限・誤報時の扱いを確認した。
- 家族連絡の順番と連絡先をカードにまとめ、枕元と玄関に置いた。
参考情報・リンク/免責事項
【制度・検索】
・国土交通省「サービス付き高齢者向け住宅(制度概要)」
・サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム
・厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
【契約・トラブル予防】
・消費者庁「契約トラブルの注意喚起(一覧)」
【冬季の安全(入浴含む)】
・消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に注意」
免責事項:本記事は一般的な整理です。人員配置・到着目安・料金は事業者ごとに異なります。最終判断は最新の契約書・重要事項説明・料金表・館内掲示を優先し、不明点は書面で確認してください。
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