冬物の入れ替えは、「重い物は低く」「手が届く高さに普段着」の二原則でぐっと楽になります。
本記事では、手が届く高さ(座面~肩の高さ)を“よく使うゾーン”に、重ねない収納へ切り替える具体策をまとめました。
腰や肩への負担を避け、取り出しも片付けも1回で終わる配置にします。
要点
- 高さの使い分け:よく使う服は座面~肩の高さ(概ね70~140cm)の棚へ。重い箱は床~膝の高さに。
- “重ねない”が基本:引き出し型・前開き型を選び、箱の上に箱を載せない(ひとつ取るのに複数動かす手間をなくす)。
- 1箱の重さは軽く:1箱5kg前後を上限の目安に小分け。持ち上げず、引き出す・滑らせる動作に置き換える。
冬物のしまい方(手順とコツ)
- 洗ってから完全に乾かす:汗や皮脂はカビ・虫の原因。ダウンは表示に合わせてケア。
- 小分けにする:コート/ニット/寝具など用途別に箱を分ける。1箱を軽くして出し入れを安全に。
- 防虫剤は“1種類のみ”:混ぜると溶けて衣類にしみる場合があるため併用しない。使用量と入れ替え時期をラベルに。
- 除湿剤を併用:箱の手前側に置き、湿度が高い時季は交換。箱は詰め込みすぎず、空気の道を残す。
- 大きめラベル:箱の前面上部に「内容/サイズ/入替日」を大きな字で。探す時間をゼロに。
配置の基本(“手が届く高さ”を最優先)
- よく使う:セーター・インナー・ひざ掛け → 座面~肩の高さ(70~140cm目安)。踏み台不要。
- 重い・大物:毛布・来客用寝具 → 床~膝の高さ(持ち上げず引き出す)。
- たまに使う:礼服・フォーマル → 高い棚でもOK(軽い箱に小分け)。
- 吊るす物:コートは肩幅の合う太めハンガーで型崩れ防止。手前側に冬の“即戦力”、奥に来客用。
“重ねない収納”へ:箱と家具の選び方
- 引き出し型・前開き型を選ぶ(上に載せない)。
- 同じサイズで揃えると入替が簡単。A4横が入る内寸だと衣類も小物も共用できる。
- 滑り止めシートで引き出しの戻りを安定。中の仕切りは柔らかい仕切りで衣類を傷めない。
カビ・ダニを防ぐ湿度と換気(目安)
- 湿度は40~60%が目安:クローゼットに小型の温湿度計を置いて数値管理。湿度が高い日は扉を開けて換気。
- 床面直置きは避ける:板1枚やすのこで空気の通り道を作る。外壁側は結露に注意。
- 晴れた日中に入替:夜や雨の日の収納は湿気がこもりやすい。
安全に持つ・運ぶ(腰を守るコツ)
- 体に近づける:箱は身体の正面・おなか側に密着させ、ひねらないで向きを変える。
- 片手で高い所はNG:両手で抱えるか、台車・ワゴンに載せて移動。
- “持ち上げずに引き出す”動作へ:滑りやすいマットや取っ手を活用。
今日から使えるチェックリスト
- よく使う服を座面~肩の高さへ移した。
- 箱の重さを1箱5kg前後に小分けした(重ねない)。
- 防虫剤は1種類のみを表示どおりに使用し、入替日をラベルに書いた。
- クローゼットの湿度40~60%を温湿度計で確認した。
- 持ち運びは引き出す・滑らせる方法を優先した(台車・ワゴン活用)。
参考情報・リンク/免責事項
【防虫剤の使い方(併用不可の注意)】
・NITE(製品評価技術基盤機構)「家庭用防除剤(防虫剤の併用注意)」
【湿度と住環境の健康】
・東京都保健医療局「住居とアレルギー疾患(室内湿度は60%以下に)」
【腰への負担を減らす考え方】
・厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針(持ち上げ・姿勢の基本)」(家庭内でも参考になる一般原則)
免責事項:本記事の数値は一般的な目安です。収納家具の耐荷重・防虫剤や除湿剤の使用条件は各製品の取扱説明書に従ってください。住戸の構造・結露条件・体力差により最適解は変わるため、無理に持ち上げず安全第一で調整してください。
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