秋は昼夜の寒暖差と空気の乾燥が同時に進みます。
朝晩の冷えは転倒・ヒートショックの要因になり、乾燥はのど・鼻の不調や感染症のリスクを高めます。
本記事は「乾燥」と「朝晩の冷え」を住まいの工夫で抑える具体策を、数値目安(室温・湿度)とあわせて整理しました。
要点
- 湿度40~60%・室温20~23℃前後を目安に、日中と就寝時で運転を切り替える(体調に合わせて調整)。
- 乾燥対策=「加湿+換気+清掃」の三点セット。加湿器は取扱説明書どおりの衛生管理が不可欠。
- 冷え対策は「窓まわり強化」が近道。遮光・断熱カーテン、すき間防止、就寝動線の足元灯で夜間の安全も確保。
乾燥への対策(加湿・換気・衛生)
朝晩の冷えへの対策(窓・寝具・入浴動線)
- 窓まわり:遮光・断熱カーテンを床まで届く長さに。すき間テープで隙間風を減らし、朝は結露を拭き取る。結露・断熱の考え方は国土交通省「住宅の省エネルギー 設計と施工」を参照。
- 寝具:秋口は薄手の掛け布団+膝掛けの重ね使いにして、夜中の温度低下に対応。就寝前に足元だけを温めると入眠が楽。
- 入浴前後:脱衣室を暖め、湯温は41℃以下・入浴は10分までを目安。詳細は消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴事故に注意」を参照。
- 夜間動線:トイレまでの足元灯を点灯。段差・配線の引っ掛かりを排除する。
換気と結露のバランス(秋の過ごし方)
- こまめに外気を入れる:朝と夕に数分の両開け換気。調理・入浴後は換気扇を活用。
- サーキュレーターで循環:窓や壁に向けて風を当て、室内の温度・湿度のむらを解消。
- 結露対策:湿度が60%超で窓が冷えると結露しやすい。ガラスの冷たさを感じたら湿度設定を下げるか、換気・除湿に切り替える。
感染症の時期に意識したい基本
電気代を抑えつつ快適に(運転の小ワザ)
- エアコン:立ち上げはやや強め→落ち着いたら20~23℃へ。こまめなオン・オフは避け、短時間外出はつけたままに。
- 日射の活用:日中はカーテンを開け、夕方前に閉めて夜の冷え込みを抑える。
- フィルター掃除:月1回を目安に。目詰まりは消費電力増の原因。
今日から使えるチェックリスト
- 温湿度計を設置し、湿度40~60%・室温20~23℃の範囲を意識した。
- 加湿器は毎日給水交換・週1清掃の予定を決め、就寝前1時間の弱運転を組んだ。
- 窓のすき間テープ・遮光断熱カーテンで冷気の侵入を減らした。
- 脱衣室を暖め、湯温41℃以下・10分以内の入浴ルールを家族で共有した。
- 朝夕の両開け換気と、調理・入浴後の換気扇運転を習慣化した。
参考情報・リンク/免責事項
【乾燥・加湿の安全】
・NITE「加湿器・空気清浄機・除湿機の事故防止(注意喚起)」
・消費者庁「暖房器具やスチーム式加湿器でのやけどに注意」
【入浴とヒートショック対策】
・消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に注意」
【結露・断熱の考え方】
・国土交通省「住宅の省エネルギー 設計と施工(2023改訂)」
【感染症シーズンの基本】
・厚生労働省「今シーズンのインフルエンザ総合対策」
・厚生労働省「インフルエンザ(総合)」
免責事項:本記事は一般的な住環境の整え方をまとめたものです。最適な設定は体調・機種・建物性能で異なります。機器の運転・清掃・安全に関する注意は各メーカーの取扱説明書と施設のルールを優先してください。医療・介護上の個別判断は主治医・専門職にご相談ください。
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シルバーマンション高崎
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