体調が急に変わったとき、どの順番で誰に連絡するかを家族が理解しておくことは、安心につながります。
しかし、高齢者向け住宅では医療機関との連携方法や夜間の対応体制が異なるため、詳細は施設ごとにご確認ください。
この記事では、一般的な流れの目安と、見学・契約時に確認しておくと安心なポイントをまとめます。
・急変時の連絡手順は「職員→家族→医療機関」が基本だが、施設ごとの差が大きいため書面で確認必須。
・夜間の「24時間対応」と「24時間常駐」は別物。駆けつけ時間は必ず聞く。
・家族ができる備えは、主治医・かかりつけ医・服薬情報を整理し、伝達しやすくしておくこと。
● 急変時の連絡の流れ(一般的な例)
多くの施設では、急変時は「まず職員が状況を確認し、必要に応じて救急要請や家族への連絡」が基本です。
しかし、どのタイミングで家族に連絡するか、夜間や早朝の対応方法については施設ごとに規定が異なりますので、見学時に確認をする必要があります。
見学時は次の点を質問すると流れがつかみやすくなります。
● 夜間体制の違いを理解する
「24時間対応」と「24時間常駐」は似ていますが意味が異なります。
● 24時間対応:呼び出しがあれば来訪する仕組み(施設外から駆けつけ)
● 24時間常駐:職員が建物内にいる状態(その場で対応可能)
特に「駆けつけに要する時間」は重要です。数分で到着する施設もあれば、もう少しかかる場合もあります。必ず書面で説明を受け、ご家族とも共有しておきましょう。
救急搬送が必要かどうか、職員が判断に迷うケースもあります。
総務省消防庁が案内している「#7119」(救急相談センター)は、救急車を呼ぶべきか迷ったときに医療スタッフが助言する仕組みで、高齢者の体調変化でも役立ちます。
家族として備えておくと安心な情報は次の通りです。
これらをまとめておくと、緊急時に職員が医療機関へ正確に情報を伝えやすくなります。
・厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
・総務省消防庁「救急車の適正利用(#7119)」
【免責事項】
本記事の内容は一般的な目安です。医療連携の仕組みや夜間体制は、施設ごとに異なり、本記事では確認できていません。必ず最新のパンフレット・契約書・担当者の説明をご確認ください。
