年齢を重ねても、自分のことを自分でできる時間があることは、生活の張りや安心感につながります。
家事はその一つですが、無理をすると転倒や疲労の原因になることもあります。
本記事では、無理なく続けられる家事の工夫として、手間を減らす道具の選び方や、日々の習慣づくりの考え方をご紹介します。
・家事は「できることを続ける」ことが自立の支えになる。
・道具で手間を減らすと、無理なく続けやすい。
・毎日まとめてやらず、習慣として少しずつ行うのがポイント。
家事は「全部自分でやる」か「まったくやらない」かの二択ではありません。
体調やその日の調子に合わせて、できる部分だけを続けることが大切です。
たとえば、掃除は床全体ではなく自分がよく使う動線だけ、洗濯は干す作業だけなど、役割を絞ることで負担を減らせます。
最近は、力をあまり使わずに扱える家事用品が増えています。
すべてを新しくそろえる必要はありませんが、負担を感じやすい作業から見直してみるとよいでしょう。
道具の置き場所も重要です。かがまずに手が届く高さにまとめておくと、動作が少なくなり安全性も高まります。
家事は「一度にまとめて」行うよりも、生活の流れに組み込むほうが続けやすくなります。
● 朝の習慣
起床後にテーブルを拭く、ゴミを一つまとめるなど、5分程度で終わることを決めておく。
● 夕方の習慣
翌日に使う物を並べておく、洗い物をためないなど、動線を意識した行動が負担軽減につながります。
このように「時間」ではなく「行動」で区切ると、家事が重荷になりにくくなります。
自立を保つうえで、安全への配慮は欠かせません。
特に次の点は、日常の家事と関係が深い部分です。
家事の範囲やサポート体制は施設ごとに異なります。
困ったときに相談できる窓口を把握しておくと安心です。
・消費者庁「高齢者の事故を防ぐために」
・厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
【免責事項】
本記事は、自立した生活を支える家事の工夫について一般的な考え方をまとめたものです。家事支援の範囲、使用できる設備や道具、サポート体制は施設や契約内容によって異なります。必ず最新の案内や担当者からの説明をご確認ください。
